フラッシュバック March その2「ラヴ☆ショウワ歌謡」

お次が3/8(土)「ラヴ☆ショウワ歌謡〜あの頃テレビから流れた曲〜」@新宿 NAKED LOFT
出演者は日比谷カタンYASS(fom.LORAN)、南謙一、出雲麻紀子、DJはオッチー。
#加筆修正:うっかり「日比谷カタンのライブレポート」系の書き方にしてました...
#いきなり「競演者」とか書いても対象メインアクトは誰やねん!?ですよね(汗)失礼しました!
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昭和歌謡」という極めてフレンドリーな"旧友"とのコラボレーション!どう料理する?はたまたどう料理される?「昭和」の持つ高エネルギーを当然のように反映している「昭和メロディー」と対峙する4人のアーティスト。かつてそのエネルギーに魅了され、なお音楽人として個性的な活動を続ける4人が、「懐メロ」ではな くあくまでも「NEO」として捉え、そして今まで培った感性、叡智、テクニックそして情熱をもって表現する「ショウワ」。新触感で新発売(笑)個性満開な新企画「ラヴ☆ショウワ歌謡」を是非ご覧頂きたい!(日比谷カタン公式サイト http://qulwa.web.fc2.com/index.html より転載)

↑チラシ。デザインは日比谷カタン氏です...筆文字も氏によるものですよ。
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これまた、練りに練られた企画だったわけですが。この手のイベントは、三十路以上のオーディエンスには、各出演者の"選曲"を吟味するだけでも「それぞれの昭和歌謡像」が見えてしまうので、ノスタルジアの側面だけでひたすら楽しめちゃう危うさがあるのですが、イベントのテーマアイテムとして薔薇の花を配したりして「そこだけによっかからないモノにしよう!」という企画側の意気込みが伝わってきましたよ。
パフォーマーの歌声が、私と記憶を共有していない10代20代の人にはどのように響いていたのかなあ、というのが個人的にもの凄く興味深いところであります。この日は、来日中だったレ・ロマネスクの石飛さんのお姿も会場に。鋭い視線でチェックしつつも、お楽しみになられていたご様子でした。

パフォーマーのステージどれもが盛り沢山のイベントだったのですが、ここでは日比谷カタンに絞ってご紹介しましょうね。まずは写真だけ。いつもビジュアル面にも気合が入ってるお方ですが、いつもとさらに違った趣向で臨んだ...ということの記録を残しておきます。

この衣装、前日にも競演したレ・ロマネスクさんの影響が伺えるような...(笑)
個人的には宇宙から来たエリマキトカゲも真っ青?!と思いましたが、お客様からは「グラムっぽい!」との声も。確かに。

セットリストは「※日比谷注>>>あたしゃこの日わヲリヂナルわやりませぬ。よ。けけけ。(公式サイトスケジュール欄より)」との事前予告どおり、全面フルカバー!!にして歌詞カードも譜面も完全無使用!! さすが!!

#中条きよし「うそ」に始まり、カヒミカリィフリッパーズギター野口五郎スガシカオさだまさし、ジュリーを含み、hideで締めるむ怒涛のセットリストは、後に詳述加筆予定。

■ラヴ☆ショウワ歌謡セットリスト■

♪カヴァー「うそ」(中条きよし)
〜♪カヴァー「よせばいいのに」(敏いとうとハッピー&ブルー)
〜♪カヴァー「母性本能」(森雄二とサザンクロス)

MC:イベントタイトルとコンセプトについて軽く紹介。「南謙一さんは"男の昭和歌謡"...出雲麻紀子さんは"女の昭和歌謡"...YASSさんも"男の昭和歌謡"...わたくしの場合は...微妙な...どっちつかずでございましょう?」と笑わせながら中性的なムードを演出。冒頭からここまでの「ムード歌謡」の特徴の説明。ムード歌謡の特徴の1つを満たす歌として、突然
モノマネ カヴァー「メモリーグラス」(堀江淳)
MC:つまりは"中性的"というイメージに言及しつつ。そこから性的な未成熟さ→少年性/少女性がモチーフとなる作品をとりあげる、という流れに。
♪カヴァー「恋とマシンガン」(フリッパーズギター)
〜♪カヴァー「ハミングがきこえる」(カヒミ・カリィ)

MC:カヒミ・カリィのウィスパーヴォイスについてひとくさり。さらにそこから「ささやきの日本の大家」として「さだまさし」へと話が移行。さださんのささやきは「高圧的」と表現...
そっくりすぎモノマネ カヴァー「北の国から」「関白宣言」(さだまさし)を歌って「癒し」「親近感」を感じる人がいるかもしれないが、皆さん騙されてる、あの方はとても怖い曲ばかりつくっております、と展開...というか脱線に拍車がかかっていきます。
♪カヴァー「生生流転」(さだまさし)
を迫力たっぷりに歌い「あたりまえじゃないですね」とコメントし会場爆笑。難しい漢字を使った歌詞作りという点で影響を受けた曲として
♪カヴァー「まほろば」(さだまさし)
を歌い「ちょっとマジになってしまいました」とコメントしつつ歌詞の内容を解説...した後、やっと次の曲の説明に。作詞作曲さだまさしで榊原まさとしが歌い、ドラマ"2年B組 仙八先生"の挿入歌となった「不良少女白書」。榊原まさとしはダ・カーポのおひとり。
そっくりすぎモノマネ カヴァー「野に咲く花のように」「結婚するって本当ですか」(ダ・カーポ)
を歌ってみせつつ、この榊原バージョンとは違う、さだまさしバージョンの「不良少女白書」を歌うとのこと。1980年に発売のベストアルバムのみに収録されたこの曲「これが非常に怖い」そうで。カタンさんは音源を未入手ながらも10年前に聴いたときの恐怖の記憶のみを頼ってカヴァー!
♪カヴァー「不良少女白書」(さだまさし)
MC:大迫力の演奏歌唱後「...ああおそろしい...こわいですね...もう何かあったんじゃないかと...」とコメントし、場内大爆笑。作詞家/作曲家/歌手、というパッケージング以外に、シンガーソングライターという流れも出てきた、と説明。次の曲はその中のおひとりの曲。
♪カヴァー「かもめが飛んだ日」(渡辺真知子)
MC:またまた脱線タイムを経て「シンガーソングライター云々という話をしていましたが、ここで触れないわけにはいかない方がいらっしゃいます」作曲家/作詞家と歌手という図式から生まれた素晴らしい作品群の中でも「昭和において語られるべきは筒美京平さんでございます」。膨大な筒美作品の中でも野口五郎-筒美京平ラインをピックアップして、その歌詞の特徴として「未練たらしい、じめじめした、弱気な情けない男の歌詞が多い」と分析。そこに惹かれてるんだそうで。「(このようなイメージの歌詞と)曲想を平成に受け継いだ方にスガシカオさんがいらっしゃいます」と続き。野口/筒美作品の後に、カタンさんがスガシカオの作品中でも筒美京平ライン"と感じている曲を続けます。
♪カヴァー「季節風」(野口五郎)
〜♪カヴァー「AFFAIR」(スガシカオ)

MC:その後、なぜか話題は「自堕落」に及び。「じゃあ次は自堕落なのを」
♪カヴァー「時のすぎゆくままに」(沢田研二)
MC:作曲:大野克夫、作曲:阿久悠であることに言及し「昭和の偉大な方々がどんどん亡くなっていっていますが、残された我々の宿題というか、引き継ぐべき哲学というのは重うございますな」とピリっと一言。ジュリーについて「元祖ヴィジュアル系」「今やられているアイデアをすごく試された方」と述べつつ、ジュリーの持っていた奇抜なヴィジュアル、カリスマ性などを受け継いでいたのに、既に他界した人の曲をやるとのこと。「この方が存命されていたら、今のシーンをどう思われるだろう、と思うことも度々ございますが...非常にこう...今を牽引なさったんではないかという方でございます。この方のこの曲でお別れしたいと思います」
♪カヴァー「Pink Spider」(hide with Spread Beaver)

【鑑賞メモ】
歌詞カードも譜面も一切みないでの大熱演。もちろんMCは思いっきり省略して書いてます。
もうちょっと細かいことも書くつもりですが。今、セットリスト書いただけでぐったりしてしまったので、再びそのうち加筆しますね。
いやー、もうー、とにかく内容が充実しすぎててレポも大変でしたよ!