ライブレポート:湖月夜曲vol.6@下北沢 Laguna (090124)

#1/24(土) 下北沢 Laguna「湖月夜曲vol.6」での日比谷カタンのステージ、無事終了しました。
#粉雪もちらほらの寒〜い!中、たくさんの皆様にご来場いただきました!!! ありがとうございました!!
企画者様、会場のスタッフの皆様、共演者の皆様、楽しい一夜をありがとうございました!!

【2009年1/24 日比谷カタンのセットリスト】
♪カバー曲「むさし野詩人」(野口五郎)
〜♪カバー曲「花葬」(L'Arc〜en〜ciel)
〜♪「ゼリイ嬢の産卵」(イントロのみ)
〜♪「ウスロヴノスチの切符切り」

合言葉は「Yes, we can!」

MC:「...という方向で、あけましてキンガシンネンでございますよ」とMCに突入。
「...私達に何ができるんでしょう...Yes, we can not! ...これから11か月...えー、今年、皆さん抱負とか決めたんでしょ?決めましたよね?決めてないはずがないわよねヒトとして。(略) 抱負というのは「負ける」を「抱く」のでございます。もう、何もする気がない人が考えることでございますね。Yes, we can not! という方向で、残りの11か月、何もせずに、来年の抱負について考えたいと思います...そういう感じですよ今年も。」
ここまでの選曲について「ゴロバンさんが出られるということで、ゴローつながりで野口五郎さん」「最鋭輝さんがフランスの方じゃないですか」ということでフランスつながりで「L'Arc〜en〜cielの"花葬"」を選んだと解説。
さらに、次の曲の説明。

♪「愛のギヨテヱヌ! 恋するイミテシヲン!サ!」

MC:経過時間を確認しつつ、2/19(木)に渋谷アップリンクで開催されるライブ&トークショー「対話の可能性」について告知。リハ後開演前のテクマ!さんと「テクマ!さんと僕だけでライブをやらずに3時間のトークショーをやるのはどうだ?」と談笑したとのこと。客席は爆笑、「やって!」という声も。「初期衝動っていうのは重要ですよ。やりたい!と思ったときにやんないと一生やらないですよ。やりたいって言ってね、もう、ちょっと一息ついたらね。...抱負に変わってしまうんでございます...ああ、負けた負けた。もうダメだ。」と「抱負」ネタをうまくつないで落として、最後の曲へ。

♪「対話の可能性」

■鑑賞メモ■
2009年第2弾は初登場の場所、下北沢Laguna。

競演はGSのスタイルをきっちり踏襲しながらしっかり練られた爆笑パフォーマンスで楽しませて笑わせてくれるゴロバンさん。
次に、しっかり作り込まれた打ち込みトラックと熱く燃えたぎるパフォーマー精神、王子様系のイケメンルックスの印象なぞ軽く吹き飛ばす驚異の目力手さばき足さばきステージングで会場全体を揺さぶるテクマ!さん。その次にカタンさんが上記のセットリストを引っ提げて登場。大トリに「今世紀、最初で最後のムーディスト」の最鋭輝さん。とにかく、濃い、熱い、笑える!! 笑いながらもどの出演者もパフォーマンス自体をすっごくしっかりこなしていて、見ごたえも聴きごたえもバッチリ。さすがさすがの大盛り上がりイベントになりました。実は、体感というか実際の室内温度も高く上昇。出演者は全員滝の汗の大熱演。お客様もお暑い中でご鑑賞いただくことになりました。

この日は、折り込みチラシと共に配布された「出演者全員に対するQ&A」ペーパーがありまして。質問はQ1.「最近のマイブーム」Q2.「子供の頃、何になりたかったか」Q3.「2009年の抱負(や告知など)」。(←すみません貰いそびれて記憶に頼って書いてます!!)カタンさんの回答はA1.「野口五郎」A2.「電車の運転手」A3.「生き急がなきゃ。僕には時間がないよ。」と「"日比谷カタン"というテキストが表示され"検索"ウィンドウに矢印ポインタ付き(という広告とかでよくあるあの)」図でした。

このA1の答えにもある"野口五郎"はしっかりセトリにも登場。「むさし野詩人」はよほどのゴローファンでないとご存じないのではないかと思われる1曲。ですが、カタンさんはしっかり歌い込んでいて、"最近"の"マイブーム"を超えた熱意が溢れてました。その後のラルク花葬」は今まで数回セトリに登場しています。カタンファンは「待ってました!」という感じでしょうか。カタンさんを初めてご覧になったお客様は、イントロから途中までは笑ってウケていらっしゃる感じだったのですが、途中から熱心に丁寧にカバーしていることが伝わったようで笑い声が「ざわざわ」というどよめきに変わっていきました。今までのカタンさんによる「花葬」の中でも最もこなれていたというか、出色の出来。あの佳曲をギター1本と歌だけでやるためにアレンジも丁寧に考えられています。カタンさんがカバーに臨むときは、MCネタとして「自分の曲よりモチベーションが上がる」などという言葉が飛び出すこともありますが、必ず原曲の作曲者・演者への深いリスペクトが根底にあることが伝わってきます。この日のカバーも両方ともとても好評でした。ラルクカバーオンリーナイトもいつか実現するかも?!MCも「抱負」に絡めた充実の内容でいっぱい笑っていただきました。30分という短い持ち時間でオリジナル3曲だけでしたが、しっかりきっちり楽しんでいただけたと思います。「対話の可能性」には年末披露した「ボサノヴァバージョン」もちらりと挟まれていましたね。

ヴィジュアルとしては、最近髪を切ったそうで、比較的短めで耳出しヘアスタイル。白い王子様系の衣装でした。実は、密かに機材トラブル発生で写真撮影は極限状態で行いました o rz。せめて雰囲気だけでもお伝えできていることを祈るばかりです。

#×「武蔵野詩人」→○「むさし野詩人」に訂正いたしました。失礼いたしました。

#なお、MC中に「なんで抱負って「抱く」「負ける」って書くの?」というコメントが出ましたが。
これは「抱く」+「(背)負う」ということで「抱いたり背負ったりすること」「心の中にいだいている決意や計画」という意味になるんだそうです。だから、「負ける」のではなく「(責任を)負う」の方の意味を指しているんですね。へぇ...いや、私も今調べて今知りました。勉強になりました。また、以前、カタンさんは「何で"処女作"って言って"童貞作"って言わないの?」ともコメントしてましたが、あれも一応調べてみたんですが、イマイチはっきりせず。どうも一種の習慣?みたいな感じ? らしいです。そもそもvirginの訳語の一つ「童貞=子供で貞潔である」は男女を問わず用いられていた言葉なんだそう("童貞マリア"という表現も現存)ですが、なぜか女性のvirginを意味する場合に「処女」という訳語を用いるようになった模様。「処女=家にいる(未婚)女性」という意味だったそうです。...こうつらつら考えると、性別が存在しない"著作物"については「童貞作」のほうが用法としてぴったりしてる気がするんですけど...言わないんですよねえ、というところまでしかわかってません。詳細ご存じの方、お知らせくださいませ。今、筆者はロジックだけ考えて書いてて語感についてはあえて無視して書いております...語のインパクトに気づく前にアップロードしてしまいましょう。えい。