日比谷カタン@新宿たかのや(090923)

#9/23(火・祝)はぐレ企画 presents 『サブカルヒステリーアワー2 劇場型音楽テロリズム』出演時の日比谷カタンのライブレポートです。


【セットリスト:日比谷カタン @新宿たかのや 080923】
♪いびつな月のはからい
〜♪スキゾフレニイアパルトメント
〜♪ウスロヴノスチの切符切り
イントロで「チョッキン、チョッキンと言っていますが、これはお金を貯めることではなくハサミのチョッキン、チョッキン...」と説明
〜「合言葉」の部分では、
「(非常に低い声色で)わたくしMCを担当させていただきます日比谷カタンと申します。
とても生き急いでいる毎日。回転数を落として紹介させていただきます。
本日はサブカルヒステリーアワー...2新宿(ここで突然声色のピッチがアップ)
たかのやさんに(低音の声色に急変↓)おいでくだ(再度声色ピッチ急上昇↑)さいまして
(低音域を響かせてゆったりとした発声に落ち着けて)誠にありがとうございます。」
〜曲に戻って最後まで

MC:イベントタイトルに絡めてご挨拶。直前に出演されたペンギン人格さんのテルミンのパフォーマンスに言及しながら、なぜか平井堅のものまねが一瞬飛び出していました(似てました)。この時点で16分経過。あと3曲やりたいカタンさんは、ここでしばし選曲に悩むMCを展開。「ヒップホップ(風の曲)かグループサウンズみたいな曲」に選択肢を絞り込んで会場に尋ねるも「選べない感じ?...優柔不断なんだから...まったく...」などと続け、さらに「男って優柔不断ですよね?女性の方々、そうでしょ?」と会場に問いかけます...がノーレスポンス...これを受けて「祝日だからな...」とコメント。「2ちゃんなら"ネ"に"兄"と書いて祝日。2ちゃんだとネ兄って書くんですよ」などとサブカル方面の話題をひねって麻生新総裁のマネをしたりしてMCは絶好調。結局「馬鹿な曲の後に、シニカルな曲をやります」と言ってから次の曲の解説に突入。

♪愛のギヨテヱヌ! 恋するイミテシヲン!サ!

MC:このあともグダグダ感たっぷりのMCが続き、会場は笑いが絶えません。
次の曲「終末のひととき」の紹介では「しゅうまつって"ネ兄"日ではなく...週末...ウィークエンドのことではなく、世界の終末のこと」と説明。

♪終末のひととき(2008年8月発表の新曲)
〜♪対話の可能性〜Cardbop Textlogy

(☆:1st アルバム「対話の可能性」収録曲/★:2nd アルバム「ウスロヴノスチ」収録曲)

鑑賞メモ:
ここ最近めっきり登場頻度が落ちてた「愛のギヨテヱヌ〜」が久々に登場。カタンさんの曲の中でも特にコミカルな印象の1曲でして、登場のたびに会場を沸かします。パフォーマンス全般がコミカルに演じられるため、それだけでも十分に面白いのですが、この曲の構成やアレンジのアイデア自体に「"音楽"と呼ばれるものの中でいつのまにか既成事実?のように存在してしまっている"固定観念"に対する巧妙な皮肉」が反映されているせいか、「音楽」や「表現」に何らかの形でコミットしている人ほど、感性のツボを直撃される形でこの曲を面白がっていらっしゃるような印象を受けます。
新曲ながらも登場頻度が高いのが「終末のひととき」。カタンさんの曲の中でも、比較的わかりやすい歌詞で構成されている部類に入るでしょう。ここで紡ぎだされる「終末観」は、決して"歴史対個人"という図式に依存することはなく、あくまで"個"としての感性を通して得たものを着実というか堅実に積み重ねる形で描かれている...そこがとてもカタンさんらしい!...と筆者は感じています。
「対話の可能性」は、もともと他の曲とマッシュアップされて演奏されることが多く、特に間奏部分はインプロヴァイズによってアレンジが変わる曲なのですが、今年8月のライブ活動再開後の最近の演奏では間奏部分にスキャットが入る形で演奏されています!!ちょっとジャジーな雰囲気が強まっているかも。

# 追記:会場にはmori-cymさんによるコラージュ作品も展示されていました